愛媛県立今治西高等学校 海外研究部
所在地 :愛媛県今治市
登録日 : 2026年1月24日
活動年数 : 約11年
活動メンバーの人数 : 8人
団体の活動理念・目的
『海外研究部は、平成26年度からフェアトレード推進活動を始めました。英語の教科書に、児童労働とその解決方法としてのフェアトレードが紹介されており、それを読んだ部員が部の活動として取り上げたいと提案したからです。私たちは、フェアトレードを推進することで、開発途上国の持続可能な開発に貢献し、児童労働に携わる子どもたちの生活環境と教育の向上を実現することを目指すことにしました。』
上記は、えひめ地域づくりアワード・ユース2017に応募した海外研究部の先輩方のレポートの一節です。先輩方は、フェアトレードファッションショー、親子チョコレート教室、カカオ豆を利用した商品開発など、校内、今治市内を主なフィールドとして、地域に根差した「フェアトレード推進(応援)活動」に継続して取り組み、「今治市を〇番目のフェアトレードタウンに」推進活動にも取り組んできました。
近年の私たちの活動のフィールドは、校内及び地域がメインです。校内イベント「カカオ豆からのチョコレートづくり」を企画したり、フェアトレードに関心を持ってもらう機会として校内芸術文化祭でフェアトレードドリップコーヒーを販売し、「フェアトレード」に直接かかわってもらう機会を設けています。また、地域の方に関心をもっていただくために、今治市のイベントにも参加し、フェアトレード商品の販売やフェアトレードに関するクイズやカードゲームを実施し、地域でフェアトレード推進(応援)活動を継続しています。
※フェアトレード商品販売については、特定非営利活動法人「四国グローバルネットワーク」にご協力いただいています。
フェアトレードに関する取組
2025年度の活動の目標は、従来のフェアトレード推進(応援)活動や海外研究部員が考案・作製したゲームなどを利用してフェアトレードの地域社会への浸透を目指すというものです。
チョコレート教室(5月・校内)
フェアトレード推進(応援)活動の一環としてカカオ豆からのチョコレートづくりを行いました。コロナ禍で休止していたチョコレート作りを、部員対象から再スタートしましたが、2024年度から部員以外の希望者も参加し、今年は17名が参加してくれました!カカオ豆からチョコレート作りの大変さを体験しました。「温度調整も細かく決まっており、チョコレートは繊細なんだなと思いました」という感想も寄せられていました。
子どもが真ん中フェスタ(10月・今治市商店街)
今治商店街で行われた、小さなお子さん連れの家族を対象としたフェスタに参加しました。フェアトレード・ドリップコーヒーの販売のほか、お子さんにフェアトレードを知ってもらうために、魚釣りゲームやフェアトレードクイズなど、楽しみながら学べる工夫を用意しました。フェアトレードカードゲームなども新たに制作し、より多くの人にフェアトレードを広めることができました。
※フェアトレードカードゲーム…海外研究部員考案
文化芸術発表会 (10月・校内)
フェアトレード・ドリップコーヒーの販売や民族衣装体験に加え、フェアトレード・カードゲームや魚釣りなどのゲームコーナーも設置しました。特にフェアトレード・カードゲームは、子どもが真ん中フェスタの時よりも人気で、先生や生徒のみなさんが興味を持って、取り組んでくれました。今回の活動を通して、フェアトレードを少しでも身近に感じてもらえたら嬉しいです。
いまここ青春祭(12月・せとうちみなとマルシェ会場)
今治市内の他校や地域とのつながりを増やしたいという高校生の意見から生まれたイベントで、私たちもフェアトレード推進(応援)報動に関する展示をしてきました。普段関わりの少ない他校の皆さんのブースへの訪問や、地域の方々とフェアトレードについての展示やドリップコーヒーの販売を通してたくさんの方々と交流ができました。
フェアトレード意識調査(6月、10月、12月)
6月は本校1年生を対象に実施しました。地域のイベントや学校行事を通して10月は地域の方と本校生徒、12月は地域の方を対象に実施しました。フェアトレードを知っていると回答した方は一定数いましたが、フェアトレード商品の購入をしたことがある割合は低いのが現状です。知識を行動に結びつけるために、私たちができることを考える機会になりました。
取組の成果
フェアトレードカードゲームの作成と実施を通して
チョコレートやドーナツ、サッカーボールなど、小さな子どもでも分かりやすく、興味を持ってもらえるようなデザインを工夫しました。ゲームを通してフェアトレードに興味を持ってもらうきっかけを作ることができたと思います。地域のイベントと校内文化祭で、カードゲームを実施しました。生徒と先生方が混ざって一緒にゲームを楽しんでいる姿も見られ、また私たちが考えたルールに加えて面白いルールが生み出されるなど、プレイする人だけでなく制作した私たちにとっても、フェアトレードについての学びを深められるようなゲームにアップグレードするアイデアが得られるよい機会になりました。
ドリップコーヒー販売を通して
校内文化祭や地域イベントでフェアトレードのブラジル産ドリップコーヒーを販売しました。とても好評で、特に、親世代の方によく買っていただけました。コーヒーの生産地やフェアトレードについて深く尋ねてくださった方もいて、この活動を通して地域の方たちとともに、生産者の現状を理解することができました。
ドリップコーヒーラベルのデザインを通して
フェアトレードドリップコーヒーのラベルを作成しました。一目でフェアトレード商品とわかるようにフェアトレード商品のロゴの位置や配色に気を付けたり、親しみやすいキャラクターを書き入れたりしました。実際に私たちがデザインしたラベル入りのコーヒーを販売することで、市内イベントで購入してくださったお客さんから、フェアトレードに関する声をたくさんかけていただきました。今までフェアトレードを知らなかった人に、少しでも身近に感じてもらえたと思います。また、この活動をすることによってこれまでよりも生産者の立場や、商品の背景について意識するようになりました。フェアトレードを広めたいという気持ちがより一層大きくなったと思います。
※フェアトレード商品のロゴ
販売したドリップコーヒーは、『四国のフェアトレード商品(4FT)』を示すマークを付けています。
今後の目標
今後は、フェアトレード認知度を上げることはもちろん、フェアトレード商品の売り場を知ってもらうことも必要です。フェアトレードの仕組みを知ったうえで、どの店にどのような商品が売られているかを私たちが「フェアトレードマップ」やフェアトレードに関するニュースレターにまとめて、校内外で発信することで、フェアトレードを身近に感じてもらい、フェアトレードを応援してくださる人を増やしていきたいです。
私たち海外研究部員が考案、作成したフェアトレードカードゲームは、子どもたちがフェアトレードに親しみやすくすることを目標にしていましたが、私たちの説明の後、すぐに遊び方を理解するには、市内イベントに参加した子どもたちには難しかったようでした(高校生には人気でした)。また、プレイしていく過程で改善点も見つけました。これらの改善点をもとにまた新たな年齢層にあったゲームを作成していきたいです。
また、さらに別のゲームでもフェアトレードに関する理解を深めてもらおうと考えています。今後は「すごろく」スタイルのゲームを作成しようと考えています。フェアトレードが私たちの地域社会にどのような影響があるのかを理解してもらったり、積極的にフェアトレード商品を買ってもらえたりするように、フェアトレード推進(応援)活動を行っていきたいと思います。
先輩方の目標を受け継ぎ、今後も「今治をフェアトレードタウンに」する活動を継続していきます。
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