大府市(愛知県)
認定日:2026年2月25日
大府市役所にて、日本で8番目のフェアトレードタウンに認定されました。
(人口:約9.3万人)

活動テーマ

おおぶフェアトレードタウン推進委員会は、子育て中の母親を中心とした市民団体です。活動の原点は、2019年に大府市出身の原田さとみさんが市内で行った講演会「フェアトレード運動で地元に楽しく、世界に優しく」にさかのぼります。この講演をきっかけに、フェアトレードに関心をもつ市民が集まり、2021年に推進委員会を設立しました。

学校などでSDGsやエシカル消費について学んだこどもたちからの「フェアトレードって知ってる?」という素朴な問いかけに刺激を受けたメンバーもいます。現在は、「こどもたち一人ひとりが自分の未来を守れる社会」や「地球にやさしい暮らし方」の実践を目指し、地域と世界をつなぐ取り組みを進めています。

認定式典にて

認定まで

2021年の設立以来、市民主体の取り組みとして一歩ずつ歩みを重ねてきました。

勉強会やマルシェの開催、地域イベントへの参加を通じてフェアトレードを発信し続けています。特にフェアトレードマルシェは、買い物を通じて「人や環境にやさしい選択」を体験できる場として、定着しつつあります。

また、国際的なイベントや地域の祭りへの継続的な参加、オリジナルフェアトレードコーヒーの開発など、活動は年々広がりを見せています。2025年には市議会及び市長によるフェアトレード支持の表明がなされ、地域全体での取り組みへと発展しました。

2021年 1月 おおぶフェアトレードタウン推進委員会を設立
2021年 3月 原田さとみさんを招いて市民向け「フェアトレード勉強会」を開催
2021年 4月 大府市協働企画提案事業に応募・採択
2025年 6月 大府市議会議会によるフェアトレード支持の決議
2025年 7月 大府市長によるフェアトレード支持の意思表明
2026年 2月 フェアトレードタウンの認定

アローブマルシェにて

イベント一覧

2021年9月 環境デーなごや、CBC cinema et marche に参加(以降、参加を継続)
2021年11月 おおぶフェアトレードメルカート、おおぶシネマルシェを開催
2022年 5月 世界フェアトレード・デー・なごやに参加(以降、参加を継続)
2022年 8月  SDGs実践中~私たちがはじめるワンアクション~に参加
2022年10月 大府市産業文化まつりに参加(以降、参加を継続)
2023年 5月 フェアトレードマルシェを開催(5月、8月、11月、2024年2月)
2023年 6月 セントレア アロハ フェスティバルに参加
2024年 6月 フェアトレードマルシェを開催(7月、9月)
2024年10月 SDGs AICHI EXPO 2024に参加
2025年 2月 フェアトレードマルシェを開催(2月、11月)
2025年 4月 OUB ORIGINAL FAIRTRADE COFFE 飲み比べイベントを開催(4月、5月)
2025年 8月 OUB ORIGINAL FAIRTRADE COFFE お披露目&販売会の開催
2026年 3月 おおぶフェアトレードタウン認定記念マルシェの開催

フェアトレード全国フォーラム2025in名古屋
認定記念マルシェ

連携事例

■国際交流協会との連携
「地域から世界へ広がる、フェアトレードの輪」
・連携の相手:
 大府市国際交流協会、かなふや
・連携の狙い/目的:
 フェアトレード活動の拡大、国際的な団体とのつながりづくり
・連携の内容:
 大府市最大級のイベントである大府市産業文化まつりに大府市国際交流協会と連携して出店し、フェアトレードコーヒーの提供を行っています。2024年からは、大府市国際交流協会のボランティアスタッフにフェアトレードに関する講習会を実施しています。
・連携の成果:
 大府市産業文化まつりに参加する市民への啓発、大府市国際交流協会ボランティアスタッフの知識の向上

■アップサイクルの推進「想いをつなぐ布、広がるフェアトレード」
・連携の相手:
 瀧定名古屋㈱、椙山女学園大学、名古屋市身体障害者福祉連合会、エシカルペネロープ㈱、NPO法人おさんぽやなないろ、kaan to color
・連携の狙い/目的:
 生地のアップサイクルを通じたフェアトレードの理解拡大、地域の伝統産業の保存伝承
・連携の内容:
 フェアトレード活動をきっかけに、アップサイクルに取り組み始め、2023年に瀧定名古屋㈱から、未利用素材の生地の提供を受け、椙山女学園大学の学生がデザインし、名古屋市身体障害者福祉連合会の障がい者の方が縫製したスモックを2024年からNPO法人おさんぽやなないろの保育で使用しています。推進委員会が主催するフェアトレードマルシェでスモックの紹介やアップサイクルの出店を行うなど、アップサイクルの取り組みを通じてフェアトレードの裾野の拡大につなげています。
・連携の成果:
 保育用のスモックの制作・使用を通じたアップサイクルや障がい者の就労に対する理解の促進、知多木綿や有松絞など地域の伝統産業への貢献、アップサイクルを通じたフェアトレードの普及拡大

■パラアートの活用
「アートでつながるフェアトレード」
・連携の相手:
 大府市、社会福祉法人相和福祉会パスピ・98、かなふや
・連携の狙い/目的:
 フェアトレード活動の拡大、障がい者の表現の場の創出
・連携の内容:
 2025年4月、5月に大府市と連携し、大府市フェアトレードオリジナルコーヒーの制作のためのコーヒーの飲み比べイベントを開催し、東ティモール産のコーヒーを選定しました。コーヒーのパッケージには、地元の障がい者のパラアートを使用できるよう、社会福祉法人相和福祉会パスピ・98、大府市内の障がい者ご本人とご家族の協力を得ました。大府市オリジナルフェアトレードコーヒーは、かなふやが制作し、8月のフェアトレードマルシェでお披露目、大府市フェアトレードタウン推進委員会が販売しています。
・連携の成果:
 大府市オリジナルフェアトレードコーヒー1,000個の制作・販売を通じたフェアトレードの普及拡大、障がい者の活躍の場の拡大

お披露目マルシェ

■弁当の製造
「地元の恵みを味わう、やさしい食のかたち」
・連携の相手:
 岡田農園、みゆきごはん、オリーブオイル専門店白いオリーブ
・連携の狙い/目的:
 フェアトレード活動の拡大、環境にやさしい農業の普及啓発
・連携の内容:
 無農薬で栽培している岡田農園の野菜を使用し、みゆきごはんが弁当を製造、フェアトレードマルシェやオリーブオイル専門店白いオリーブで販売しています。
・連携の成果:
 弁当の製造・販売を通じたフェアトレードの普及拡大

■バナナの活用
「もったいないを価値に変える、バナナからの挑戦」
・連携の相手:
 NPO法人APLA
・連携の狙い/目的:
 フェアトレード活動の拡大、フードロス削減の普及啓発
・連携の内容:
 フェアトレードマルシェの出店者が規格外バランゴンバナナ(ぽこぽこバナナプロジェクト)を使用した製品を企画・販売しています。また、使用済み規格外バランゴンバナナの皮を使ったバナナペーパー作りのワークショップを開催しています。
・連携の成果:
 規格外バランゴンバナナの利用拡大、フードロス削減の理解促進

認定の宣言文

健康都市おおぶフェアトレード宣言

大府市は、「サスティナブル健康都市」の実現を目指しています。それは、未来のこどもたちや孫たちの世代に安心して暮らせるまちを託したいという想いがあるからです。

フェアトレードは、開発途上国の人たちが、生活を改善し、自分の力で生きていくために働いた分のお金を正しく得られるよう支えるものです。人の権利を守り、自然や環境を大切にする「公正な貿易」の取り組みとして普及し、世界で2,000を超えるまちが「フェアトレードタウン」として認められています。

大府市では、市民団体「おおぶフェアトレードタウン推進委員会」を中心に「こどもたちが自分を守れる未来」や「地球にやさしい暮らし方」の実現を願いながら、日々の買い物や生活そのものを見つめ直し、地域に根差した活動を積み重ねてきました。

そして、大府市は、地元の恵みを大切にする地産地消、環境に配慮した消費、障がいのある方がやりがいを持って働けるようなサポートなどに力をいれています。こうした活動を通じて、人と自然にやさしい「地域のフェアトレード」の輪が広がり、地域の活性化にもつながっています。

これらの取り組みは、世界が目指す「SDGs(持続可能な開発目標)」の達成に貢献し、私たち一人ひとりの選択が未来のまちをかたちづくる力になっていると気づかせてくれます。

大府市は、フェアトレードの理念を支持し、市民・事業者・学校などと力を合わせて、誰にもやさしい「サスティナブル健康都市」を育み、未来につないでいくことをここに宣言します。

令和7年7月29日
大府市長 岡村 秀人

宣言イベントにて

大府市議会での議決文

フェアトレードの理念を尊重し、その推進を支持する決議

グローバル化の進展は、経済の発展を促す一方で、貧困、児童労働、不公正な取引、環境破壊といった深刻な社会課題を生んでいます。

そのような中、フェアトレードは、公正な取引を通じて、開発途上国の生産者が正当な報酬を受け、持続可能な生活を送ることができるよう支援する国際的な仕組みとして広がっています。この理念は、持続可能な開発目標(SDGs)が掲げる「誰一人取り残さない社会」の実現に不可欠です。

フェアトレードの推進は、単なる国際協力にとどまらず、地域における人権意識の向上、環境配慮型の消費行動の促進、次世代教育の充実、さらには、市民・企業・教育機関・行政の連携を強化し、地域力を向上させる重要な取組です。

本市では、市民団体「おおぶフェアトレードタウン推進委員会」が、「子どもたち一人ひとりが自分を守れる未来」や「地球環境にやさしい暮らし方」をテーマに、持続可能な社会の構築に向けた啓発活動を重ねており、その実践は、地域に根ざした草の根の取組として高く評価されています。

また、大府市は、「健康都市おおぶ」の理念のもと、総合計画において持続可能なまちづくりを掲げ、SDGsの理念に基づいた施策を積極的に推進しています。フェアトレードの推進は、こうした市の政策とも高い親和性を持ち、市民協働によるまちづくりの重要な柱として位置付けられます。

よって、本市議会は、大府市がフェアトレードの理念を尊重し、市民・企業・教育機関・行政が連携しながら、その普及・啓発・実践に取り組むことを支持し、あわせて、フェアトレードタウン認定の取得に向けて、市民協働による体制整備と段階的な準備を進めていくよう要望するとともに、議会としてもこの取組を積極的に後押しすることをここに決議します。

令和7年6月25日
大府市議会

大府市のフェアトレードタウン担当窓口

大府市商工業ウェルネスバレー推進課
https://www.city.obu.aichi.jp/shisei/shisaku/nougyo/1038671.html

タウンを維持推進する市民団体

おおぶフェアトレードタウン推進委員会
WEBサイト: https://obu.genki365.net/G0001055/
Instagramページ: https://www.instagram.com/obu_fairtrade/
E-mail: obufairtrade@gmail.com