浜松市(静岡県)
認定日: 2017年9月19日
静岡文化芸術大学にて、日本で4番目のフェアトレードタウンに認定されました。
(人口:約80万人)

活動テーマ

「はままつフェアトレードタウンネットワーク設立趣意書」より

私たちの生活の中で、外国で作られた食べ物や外国製の衣類などは、とても身近なものです。私たちの大好きなコーヒーや、チョコレートのもととなるカカオといった作物に関して言えば、その生産のほとんどは、主に「発展途上国」と呼ばれる国々で作られています。それにもかかわらず、私たちは、それらを作っている国のこと、作っている人のことを、ほとんど知りません。
彼らの作ったものをいただき、彼らの国で作られたお洋服を着て過ごす時間は、私たちにとって、とても豊かな時間ですが、その裏で、作り手には、十分な利益が還元されずに、貧しさの中で、生活がままならないという現実もあります。貧しさゆえに、教育を受けられない子どもたちが、朝から晩まで、家計のために働かなければならないという事実を、私たちはどのように受けとめればよいのでしょうか。
フェアトレードは、「生産者」と「消費者」(消費国側の事業者が代表する場合がほとんど)が、対話を重ね、継続的なパートナーシップによって、作り手に適正な利益を還元し、彼らが、穏やかで、自立した生活を営めるようにする運動です。それだけでなく、児童労働を禁じ、労働者の労働環境をまもる運動として、さらには、地球環境を損なうことがないよう栽培・生産することを推進するものとして、少しずつ広がりをみせています。
私たちが暮らす浜松市は、人口約80万人を有する政令指定都市です。
都市機能があつまる都市部、農業がさかんな平野部、広大な森林がひろがる中山間地域、漁業が営まれる沿岸部と、全国に類をみないほどに、多様性を有しています。ワカモノからお年寄り、そして83か国、約2万人の外国人市民が、多様な価値観のもとに暮らしています。
フェアトレードでもっとも大切なことは、他者への思いやりです。
私たち、「はままつフェアトレードタウンネットワーク」では、フェアトレードの普及・啓蒙を通して、多様性に富んだ浜松市において、互いを思いやり、さらには海を越えた人たちを思いやる地域づくりに取り組み、世界に誇れるまちづくりの一員として活動いたします。

認定まで

2015年
10月 フェアトレードタウンをめざす市民グループ「はままつフェアトレードタウン・ネットワーク」を設立。
11月 浜松市と協働して、はままつフェアトレードマップの調査を開始。
2016年
2月28‐29日 「ハロー!はままつフェアトレードDAY2016」をイオン浜松志都呂で実施。はままつフェアトレードマップを完成させ、イベントで配布。
8月10日 フェアトレード名古屋ネットワーク代表の原田さとみ氏を招いて、フェアトレードタウンについて学習会を開催。
10月4日 浜松市議会自民党会派議員とフェアトレードに関する研修会を実施。
11月19日、20日 浜松市主催のエシカル消費者フェアに、出典・展示を行なう。
12月10日 「はままつエシカル会議2016」を開催し、地産地消、フェアトレード、エコな食品販売のあり方をテーマに会議を開催。
12月13日 浜松市長に面談し、フェアトレードタウン化に対して協力を依頼する。
2017年
1月20日 浜松市議会創造浜松会派とフェアトレードに関する研修会を実施。
4月16日 はままつフェアトレードタウンの会員、役員、代表を決める総会を天竜区のクライネス・カフェで開催。
6月14日 浜松市議会で「フェアトレードの理念に関する決議」が承認される。
6月28日 鈴木市長によって「フェアトレード浜松宣言」が発表される。

イベント一覧

◆フェアトレード全国フォーラム(2017年11月、2019年11月開催)
(主催:静岡文化芸術大学、はままつフェアトレードタウンネットワーク)
◆アースデイはままつ(毎年4月開催)開催開始2018年~現在
(主催:はままつフェアトレードタウンネットワーク )

フェアトレード全国フォーラム2017

連携事例

◆静岡文化芸術大学・フェアトレードサークル「りとるあーす」と障害者就労支援事業所「いもねこ工房」と当団体にて浜松産のフェアトレード商品を開発し、多くの市民にその存在を知ってもらうために、フィリピン産の黒糖「マスコバド糖」を活用したお菓子を開発。
◆赤字続きの天竜浜名湖線や過疎化の厳しい二俣地区を盛り上げるイベントを通して、地区の活性化を図るため大学生による移動式カフェ「TAMARIBA Café」と遠州鉄道「天竜二俣駅」が連携。駅敷地内のイベントでフェアトレードコーヒーを紹介する。
◆静岡文化芸術大学・フェアトレードサークル「りとるあーす」と掛川市福祉施設「まんま亭」、フェアトレード任意団体「フェアコミ」によって、静岡県の素材とフェアトレードの素材を活かした製品づくりを行った。

認定の宣言文

フェアトレード浜松宣言

浜松市は、平成28年5月に消費者教育推進計画を策定し、「消費者市民社会の一員となる消費者の育成」を目標として掲げました。
これは、自らの消費行動が社会経済や地球環境に影響を及ぼし得ることを自覚して行動できる消費者を育てるものです。そして、市民との連携・協働のもと、フェアトレードなどのエシカル消費(倫理的消費)に関連する各種施策を推進してきました。
フェアトレードは、適正、公正な価格で取引することを通じて、開発途上国の農家や小規模生産者、女性及び児童など、立場の弱い人々の生活改善と自立を支援する国際協力です。また、地産地消や、雇用機会の少ない障がいのある人が扱う商品を購入することも、フェアトレードの理念とつながるものです。
浜松市は、こうしたフェアトレードの理念を支持し、その普及を通じ、世界に貢献する都市づくりを推進するため、市民や事業者とともに、フェアトレードタウンを目指すことをここに宣言します。

平成29年6月28日
浜松市長 鈴木康友

浜松市議会での議決文

フェアトレードの理念に関する決議 浜松市は、グローバル社会と深くつながりながら、独自の文化と産業を発展させてきた。そして、これからも浜松市は国際社会の一員として世界とともに発展していくものである。
フェアトレードとは、開発途上国の農家や小規模生産者、女性及び児童など立場の弱い人々の生活改善と自立を目指し、適正、公正な価格による買い物を通して支援する国際協力である。その理念は公平で住みやすいグローバル社会づくりに資するもので、行く行くは浜松市の発展にも寄与するものである。また、地産地消や、雇用機会の少ない障害者が扱う商品を購入することも、フェアトレードの理念とつながるものである。
しかし、我が国でもフェアトレードの認知度は上がっているものの、欧米社会と比較すると依然として低い状況にあり、フェアトレードの理念が、より一層広く理解される必要がある。
よって、本市議会は、フェアトレードの理念についての理解がより一層広がることを望むとともに、ここにフェアトレードの理念を支持することを表明するものである。
以上、決議する。

平成29年6月14日
浜松市議会

浜松市のフェアトレードタウン担当窓口

市民部市民生活課くらしのセンター
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/kurashi/fairtradetownhamamatsu.html

タウンを維持推進する市民団体

はままつフェアトレードタウン・ネットワーク
WEBサイト http://h-fairtrade.net/
Facebookページ https://www.facebook.com/427176847623610/