名古屋市(愛知県)
2015年9月19日
環境デーなごや2015イベントステージにて、
日本で2番目のフェアトレードタウンに認定されました。
(人口:約233万人)

活動テーマ

「地球とのフェアトレード~地域と世界を、今と未来をつなぐ~」を合言葉に、「世界」に対しても,「地域」に対しても,「地球」に対してもフェアであることを目指します。そのため、フェアトレードの理念を広く捉えて、フェアトレードタウン運動の仲間を増やしていくことを大事にしています。フェアトレードタウン認定基準をクリアし維持するためには、フェアトレード認証ラベル商品を対象に厳しい基準に重きをおいていますが、タウン内の市民の皆さんに広くフェアトレードが響くよう、格差社会による途上国に対しての貧困問題・強制労働や児童労働問題を是正する「フェアトレード」という言葉を広く解釈して、自分たちの足元にある地域の課題解決にもつなげ、地域に根ざして、地産地消・地域活性化、国内・地域内での立場の弱い方々への仕事の創出など、地域や社会に貢献するフェアであることも応援し、さらには、地球上の自然の恵みに対して、自然環境への配慮、生物多様性の保護を大事に、謙虚に正しく享受し、未来に美しい地球を残せるようなフェアな使い方で暮らしているのかを今一度問うために「地球とのフェアトレード」=「エシカル」な理念で、私たちは、フェアトレードタウン運動を推進しています。

認定まで

2009年 名古屋でのフェアトレードタウン運動が始まる
2013年
1月「フェアトレード名古屋ネットワーク(FTNN)」任意団体として結成。(2016年 NPO法人化 )フェアトレードタウン認定を目指すためフェアトレードを推進していた4つの団体が連合
2015年
3月10日 名古屋市議会で「フェアトレードの理念を支持する決議」が全会一致で可決
5月9日 名古屋市長が「フェアトレードの支持」を表明(世界フェアトレードデーなごや2015ステージにて)
9月19日 フェアトレードタウン認定(環境デーなごや2015ステージにて)

市長宣言(2015年5月)

イベント一覧

◆世界フェアトレードデーなごや(2016年~コーヒーサミット )
 (毎年5月第2土曜日開催)2010年~現在
 (主催:世界フェアトレードデーなごや実行委員会)
◆環境デーなごや・秋のフェアトレードタウンまつり
 (毎年10月開催)2016年~現在
 (主催:名古屋市 環境局・環境デーなごや実行委員会)
◆フェアトレードセミナー・フェアトレードタウンなごやのススメ
 (毎年3月開催)2017年~現在
 (主催:名古屋市 環境局)
◆フェアトレード・コーヒー・ガーデン in 名古屋市庁舎
 (毎年11月3日文化の日に開催)2017年~現在
 (主催:名古屋市)
◆展示会 エコプロ in 東京
 (毎年12月出展)2016年~現在
 (出展:フェアトレードタウンなごや/名古屋市)
◆エシカルデーイベント・エシカルでいきましょう
 (毎年10月名古屋まつりの日に開催)2010年~2018年
 (主催:エシカルなごや推進委員会・白鳥庭園)
◆FTNNオンライン交流会
 (年3回開催)2019年~現在
 (主催:NPO法人フェアトレード名古屋ネットワークFTNN)
◆フリーペーパー「惣sou」の発行
 (発行:FTNN)2014年~現在
◆SDGsワークショップ in オアシス21銀河の広場
 (毎月第4日曜日開催)2021年4月~
 (主催:オアシス21)
◆フェアトレード・ツキイチ・マルシェ in 名古屋テレビ塔
 (毎月第1日曜日開催)2013年~2018年
 (主催:フェアトレード・ツキイチ・マルシェ運営委員会)
◆FT300の会
 (フェアトレードを応援する異業種交流会開催)2012年~2015年
◆もうひとつのチョコレート展なごや
 (毎年1~2月開催)2015年~2018年
 (主催:もうひとつのチョコレート展なごや実行委員会)

連携事例

◆名古屋市立の全小学校給食(12万食)で、フェアトレード認証ゴマをメニューに導入(毎年5月)2016年~現在:子ども達に管理栄養士や先生がフェアトレードについて説明。フェアトレード認証食品の給食への日本初の公共調達。
(主体:名古屋市教育委員会・九鬼産業・FTNN)

 

◆名古屋市(環境局)の作業着にフェアトレード認証コットンを使用した被服を導入(2019年6月):政令指定都市では、日本初の公共調達。(主体:豊田通商グループ・FTNN)


◆東山動植物園/キルギス製フェアトレードのフェルトぬいぐるみ(ライオン・ゾウ・ゴリラ)」発売(2018年3月~):名古屋オリジナルのフェアトレード土産第1弾「フェア トレードタウンなごや応援ロゴマーク」使用承認第1号。
(主体;名古屋市東山動物園内ショップ「ズーボゲート」・JICA(国際協力機構)・豊島株式会社・FTNN)

認定の宣言文

フェアトレードタウンなごや宣言

フェアトレードは、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、生産者や労働者の生活改善と自立を目指していくもので、その理念は、環境・貧困・人権・平和・開発など地球規模の課題解決に貢献するとともに、わたしたちの暮らしを見つめ直し、交流の促進や賑わいの創出にもつながるものと考えます。
フェアトレードタウンとなった名古屋市では、市民一人ひとりの買い物を通じて、“地球とのフェアトレード”により、まちぐるみでフェアトレードを推進し、地域の絆を深めます。
名古屋市と名古屋市民は、フェアトレードの理念を支持するとともに、市民への理解がより広がるように互いに協力していくことをここに宣言します。「みんなでやろみゃあ!フェアトレード!」

名古屋市長 河村たかし
FTNN代表理事 原田さとみ
2015年9月19日

認定式(2015年9月)

名古屋市議会での議決文

フェアトレードの理念の支持に関する決議

世界経済のグローバル化が急速に進展しているが、その負の側面として、貧困や経済的格差の拡大といった地球規模の課題が深刻化している。フェアトレードとは、一般に、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することによって、開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指すものであると言われており、その理念は、国際貢献また、フェアトレードの普及活動を通じて、交流の促進やにぎわいの創出にもつながるといった側面もある。
日本では、近年、フェアトレードについての認知度が上がってきたものの欧米諸国などと比較すると依然として低い状況にあると言われており、フェアトレードの理念について、より一層広く理解される必要がある。
よって、名古屋市会は、ここにフェアトレードの理念についての理解がより一層広がることを望むとともに、フェアトレードの理念を支持することを表明するものである
以上、決議する。

2015年3月10日

名古屋市がフェアトレードにつながった歴史的背景

1999年、名古屋市では、1980年代に渡り鳥の有数の飛来地である藤前干潟にごみの埋立処分場が計画されていたが、藤前干潟の保全を訴える声が高まり、市は1999年1月に計画中止を発表した。しかしながら、ごみの最終処分先がないため「ごみ非常事態宣言」を発表し、2年間で20%、20万トンの大幅なごみ減量を市民・事業者に呼びかけた。
この出来事が評価され、2005年 愛・地球博(愛知万博)開催、2010年 生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)開催、2014年 ESDユネスコ世界会議 開催へとつながり、これらの中で生まれた市民活動の高まりが、2015年 名古屋市のフェアトレードタウン認定につながった。

名古屋市のフェアトレードタウン担当窓口

名古屋市環境局 環境企画部 環境企画課
 http://www.city.nagoya.jp/kankyo/page/0000067374.html

 

フェアトレードタウンなごやを維持推進する市民団体

NPO法人フェアトレード名古屋ネットワーク(FTNN)
WEBサイト https://www.ftnn.net
Facebookページ https://www.facebook.com/fairtrade.town.nagoya/