いなべ市(三重県)
2019年9月23日、
いなべ市役所シビックコア棟にて、
日本で6番目のフェアトレードタウンに認定されました。
(人口:約4.3万人)

活動テーマ

いなべフェアトレードタウンは2018年に発足し、フェアトレードの理念を広め根付かせるため、市民、企業、商店、行政が一体となりフェアトレードの普及、啓蒙活動を行ってきました。この活動はいなべ市の地域活性化、市内での交流会の創出、市内経済循環の促進、また弱い立場に置かれた途上国の生産者の人たちの自立や環境の保護保全に繋がります。今後も様々な分野の方や団体と連携し活動を行うことで持続可能ないなべ市世界づくりを目指していきます。

認定まで

2017年
4月より、フェアトレードタウン運動への支援を行政に要請
2018年
5月1日いなべ市フェアトレード推進委員会設立
6月初PR出店(スマイルフェスタいなべ)
9月地元企業第1号として桑名信用金庫阿下喜支店にてフェアトレードコーヒー の利用開始    
12月いなべ市議会でフェアトレードの取り組みに関する決議が可決
2019年
2月いなべ市フェアトレードタウン宣言セレモニー ’いなべ市でもフェアトレードやろに!’を開催。いなべ市長によるいなべ市フェアトレードの支持表明
9月23日フェアトレードタウン認定(いなべ市役所シビックコア棟にて)

イベント一覧

◆世界フェアトレードデー2019 カレーサミットインいなべ
◆フェアトレードカフェインデンソー
(2019年5月~デンソー大安製作所 食堂出口にて、2か月に1度 主催:いなべフェアトレードタウン)
◆スマイルフェスタインいなべ
(2018年6月~北勢市民会館にて、主催:いなべ市市民活動センター、スマイルフェスタ実行委員会)
◆フェアトレードチョコレート教室
(2019年1月~北勢市民会館 料理教室にて、主催:いなべフェアトレードタウン)

 

連携事例

◆デンソーグループはあとふる基金助成によるいなべフェアトレードタウンマップ作製
◆百五銀行阿下喜支店によるフェアトレード商品や本のディスプレイ
◆カフェアタントによるフェアトレード商品の展示と販売(2020年7月) 
◆フェアトレード商品取扱店舗によるフェアトレード商品を使用したコラボ商品の開発
◎ふじのいち焼菓子店による第三世界ショップのココアを使用したガトーショコラ、第三世界ショップのアールグレイ紅茶を使用したシフォンケーキ、その他オルタートレードジャパン」(ATJ)のマスコバド糖使用したお菓子   
◎松寿園によるフェアトレードチョコレートを使用した和サブレなど
◎いなかや十余布陶による第三世界ショップのカレーの壺を使用したラスクなど

 

認定の宣言文

フェアトレードの推進は、国連サミットで採択されたSDGsにおける貧困や飢餓の根絶、環境保護といった地球規模の課題の解決にも寄与する国際協力です。
地産地消や障害者が取り扱う商品を購入することなどもフェアトレードの理念に基づくものであり、地域活性化に繋がるものです。
ここに、いなべ市は、世界の平和と地域の活性化のため、フェアトレードの取り組みを支持し、協力していくことを宣言します。

平成31年2月2日
いなべ市長 日沖 靖

 

いなべ市議会での議決文

世界経済のグローバル化が急速に進展している一方、貧困や経済的格差の拡大といった地球規模の課題が深刻化している。発展途上国では、生産物が、正当な価格で取引されず、労働者は安い賃金での労働を余儀なくされている。
フェアトレードは、発展途上国の生産物を適正な価格で継続的に購入することによって、発展途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指すものであり、その取り組みは、公平で住みやすいグローバル社会づくりに貢献するものである。
日本では近年、フェアトレードについての認知度が上がっているものの欧米諸国などと比較すると依然として低い状況にあり、フェアトレードの取り組みについて、より一層広く理解される必要がある。また地産地消や雇用機会の少ない障害者が取り扱う商品を購入することなどもフェアトレードの理念に繋がるものであり、地域活性化に資するものである。
よっていなべ市議会は、ここにフェアトレードの取り組みについての理解がより一層広がることを期待し、フェアトレードの取り組みを支持することを表明するものである。
以上、決議する。

平成30年12月21日
いなべ市議会

いなべ市がフェアトレードに繋がった歴史的背景

いなべ市は、三重県北勢地区に位置し、フェアトレードタウン運動が活発化していた愛知県名古屋市と岐阜県垂井町のほぼ中間に位置する。2015年5月垂井町のフェアトレードデーで名古屋代表の原田さとみ氏と垂井町副代表の神田浩史氏の対談を聞いて、現代表の羽場は、フェアトレードタウンの活動が地域連携、地域活性化に繫がるので、ぜひこの活動を三重県いなべ市で進めたいという夢を持った。2016年10月、地産地消の食材を使う上木食堂で市長に偶然お会いし、フェアトレードタウンの話をさせていただいたところ、市長の賛同を得、2018年5月より、行政の支援を受けながら認定活動が始まった。2019年9月いなべ市のフェアトレードタウン認定に繋がった。2020年7月SDGs未来都市にいなべ市は選定された。

いなべ市のフェアトレードタウン担当窓口

いなべ市役所農林商工部商工観光課
https://www.city.inabe.mie.jp/shisei/keikaku/1008293/1008057/

タウンを維持推進する市民団体

いなべフェアトレードタウン
WEBサイト https://inabefairtradetown.wordpress.com/
Facebookページ https://www.facebook.com/323747868230550/