市立札幌清田高等学校グローバルコース

 所在地 :北海道札幌市

 登録日 : 2025年1月27日

 活動年数 : 約10年

 活動メンバーの人数 : 40人

 団体の活動理念・目的

清田高校にグローバルコースが設置されて20年が経ち、初年度から英語の授業だけでなく、清田高校グローバルコースのモットーである「地球規模で考え、地域で行動する」をもとに国際問題にも目を向け、長年国際的な活動を続けてきました。また、フェアトレードに関する活動は10年前から行っています。以前と同様に世界に目を向けるということに加えて、募金や寄付など直接的に途上国を支援するのではなく、フェアトレードという取り組みを通して平等の難しさを学び、生徒自ら発展途上国を支援する方法を考える機会になるようにするためです。またSDGsという目標が誕生してからはより世界規模での平等に向けて活動を行うようになりました。現在では青年海外協力隊の方に授業をしていただき、途上国の現状についての理解を深めたり、総合的な探究の時間には生徒自らが課題やそれに対する解決策を考えて積極的に世界に目を向ける授業も多く設けられています。また、グローバルコースにとどまらず、他の清田生や地域の方にフェアトレードについて知ってもらえるよう学校祭でフェアトレード商品の販売・運営も活動として行っています。

 フェアトレードに関する取組

・学校祭にてフェアトレードカフェを経営
 フェアトレード商品を販売し売り上げの一部を「公益財団法人 民際センター」寄付し、ダルニー奨学金として使用していただきました。

 取組の成果

私達、2年グローバルコースは弊校の学校祭でフェアトレードカフェの運営を行いました。環境友好雑貨店「これからや」、株式会社「エシカルタイム」、「札幌学院大学」などの団体からフェアトレード商品を仕入れ、その商品に関するポップを生徒自らがつくって販売しました。また商品の販売に加え、現地で使用されているコーヒーの収穫道具、楽器に触れ、より途上国の現状を知ってもらえるよう努めました。このような活動から、私達2年グローバルコースの生徒も含め、清田高校の生徒や地域の人たちのフェアトレード商品に対する「高価なもの」という印象が大きく変わったように感じています。また校内でのフェアトレードの認知度が向上しました。学校祭前にはフェアトレードについて何も知らなかった生徒も、学校祭後には多くの生徒がフェアトレードの仕組みまでも知っている状況になりました。加えて、学校祭のときにどこのお店の商品か聞く人も多く、フェアトレード商品に興味を持ってもらえたのではないかと思います。このように私達の活動を通して、イベントに参加した人だけでなく私達もフェアトレードについての理解が以前より大幅に深まりました。

 今後の目標

私達、清田高校のグローバルコースは2024年に徳島県で開催された「エシカル甲子園」に初めて申請しました。結果は予選さえも突破することができませんでした。もちろん上位校は私立や農業高校などフェアトレードなどを専門にしている高校ではありましたが、私達も徐々にこれらの高校の中に入っていけるように活動の幅を広げていきたいと思います。そして学校祭ではフェアトレードカフェを経営し清田区民・地域住民に「フェアトレード」というものを認知していただくことができたと感じています。そこでさらに清田高校から清田区全体、札幌市、北海道そして日本へ広げられるように活動し発信していくために、会社や企業・活動団体といった活動を社会的に発信できる公共団体と協力し規模を拡大して、世間からの注目を少しでも多く集めることができるようにしていこうと思います。

 HPもしくはSNS

http://www23.sapporo-c.ed.jp/kiyota/index.cfm/19,html