愛知県立愛知商業高等学校 ユネスコクラブ
所在地 : 愛知県名古屋市
登録日 : 2022年9月13日
活動年数 : 8年
活動メンバーの人数 : 10人
団体の活動理念・目的
私たちは地元の地域活性化を目標に校舎屋上で養蜂活動を行っています。
そこで採れたはちみつ(徳川はちみつ)を使用して、商品開発やイベント開催などを行ってきました。
私たちがフェアトレード活動を行うきっかけとなったのは、名古屋のフェアトレードタウン認定に向けた取り組みです。
これを知った私たちは、この取り組みに貢献でき、かつ、ユネスコクラブにしかできない活動したいと感じました。
そこで、商業高校の強みと商品開発で得たノウハウを生かし、「フェアトレード×徳川はちみつ」の商品を開発し、地元名古屋からフェアトレードを発信できないかと考えました。
そして完成したのが「幸せのはちみつカカオアイス」です。
ガーナ産フェアトレードカカオを使用したアイスにカカオニブをのせ、パッケージにはFTNNのマークを使用しています。
このアイスを通して、多くの人の心にフェアトレードの理念が根付くことを目指しています。
また、バナナペーパーの認知を目指す活動も行っており、バナナペーパーを使用したワークショップを開催してきました。
食べ物や紙といった身近な存在からフェアトレードに触れ、行動に移す機会を創出できるよう活動を続けています。
フェアトレードに関する取組
主に「幸せのはちみつカカオアイス」を地域や愛知商業高校の学校祭等で販売しています。
販売時は単純に商品を渡すだけでなく、フェアトレードやアイスに込めた私達の思いも同時に伝えるよう心がけています。
また、アイスの販売活動だけではなく、アイスを活用したイベント開催等も行っています。2015年5月4日には、地元の銭湯で癒されながら貧困や環境問題への解決に向けたフェアトレードなどの考え方や、環境負荷の少ない暮らしを提唱する「エシカルライフ」を知ってもらうイベントを開催しました。
内容としては、銭湯の脱衣所でトークショーを行い、浴室に特設した足湯に入ってもらった後、部員が考案した幸せのはちみつカカオアイスを試食してもらいました。
さらに、このフェアトレードアイスの企画・開発をテーマに、生徒商業研究発表大会に出場しました。
2017年5月3日にはアイス関連以外のフェアトレード活動として、名古屋市中区の「坪井花苑」で、母の日に贈るミニブーケイベントを開催しました。
使用したバラは日本国内で売られているものよりも1.5倍~2倍の大きさで、アフリカから適正価格で輸入されています。
また、単色だけでなくグラデーションになっている花もあり、1~2週間程度日持ちするのも特徴です。
参加者の方たちはこのバラを3本使用してミニブーケを作りました。加えて私たちは、バナナペーパーを使った折り紙建築やオアシス21にてバナナペーパーを使用したリサイクルバッグを作成するワークショップなどを開催しました。
普段使用している紙の原料の約90%が木ですが、紙を大量消費することで様々な環境問題が起こってしまいます。
しかし、バナナの木は1年以内に生え変わるため、環境にやさしく持続可能な素材です。私たちはその魅力をより多くの人に知ってもらうため、イベントを通してバナナペーパーの説明を行っています。
また、実際にバナナペーパーに触れてもらうことで、その良さを感じていただきたいと考えています。
取組の成果
私たちは今までフェアトレードに関する様々な取り組みを行ってきました。
まず、フェアトレード要素を持つ「幸せのはちみつカカオアイス」の開発により、名古屋市のフェアトレードタウン認定の一端を担うことができたと考えます。
このアイスは現在も製造されており、名古屋市各地のイベントで販売しています。
この商品を通して、多くの方にフェアトレードに触れるきっかけを提供できました。
また、継続的な販売により、フェアトレードタウンの維持にも貢献できていると考えます。
さらに、フェアトレードプレミアムという形で、カカオの原産地であるガーナにも貢献することができました。
アイス開発についての発表を行った平成26年度生徒商業研究発表大会では、全国大会に出場し、賞を受賞しました。
その他にも、バナナペーパーを使ったワークショップを開催し、多くの方にご参加いただきました。
ワークショップ中は、バナナペーパーやフェアトレードについて多くの質問を受け、楽しみながら関心と知識を深めていただけました。
なによりフェアトレードの取り組みやイベントへの参加を通して、私たち自身の新たな学びにも繋がっています。
今後の目標
「Think Globally , Act Locally」地球規模で考え、地域で行動するという理念を掲げ、フェアトレードに取り組んでいます。
そして、私たちの活動によって、一人ひとりが世界の抱える問題を身近に捉え、行動に移すきっかけを作り出したいと考えています。
私たちの周りには様々な商品が並んでいます。
しかし、その商品がどのように作られているのか見た目からは分かりません。
そこで、大人から子どもまで幅広い世代に向けて発信し、フェアトレードを認知させることで、一人ひとりの消費行動を良い方向に向けたいと考えています。
今後の目標は、子どもに楽しみながらフェアトレードを知ってもらうことです。
そのために、教育イベントやワークショップの開催等を目指しています。また、長年愛され続けてきた「幸せのはちみつカカオアイス」に代わり、新たなフェアトレード商品の開発も行いたいと考えています。
フェアトレードの知識を伝えること。そして、行動に移すきっかけとしてフェアトレード商品を販売すること。
これら二つの側面からフェアトレードのさらなる普及・啓発に繋げていきたいです。
HPもしくはSNS
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