フェアトレードは、日本国内でも昨今その裾野を広げつつありますが、フェアトレードが日本社会に根を下ろし、「当たり前」なこととなるには、なお一層の取組みが必要とされています。
私たち日本フェアトレード・フォーラムは、フェアトレードが日本社会、地域社会にしっかりと根付くよう、フェアトレードタウン運動を推進してきました。

「まちぐるみ」でフェアトレードを広げるにあたっては、まち(地域社会)の主要なステークホルダーである議会と首長の支持を得ることが欠かせません。
その一助として私たちは、来る4月に行われる統一地方選挙を機に、立候補者を対象としたフェアトレードの政見調査を全国で実施するよう提案したいと考えています。

フェアトレード政見調査の先例としては、2009年8月の衆議院議員選挙で行われたもの(渡辺龍也著『フェアトレード学-私たちが創る新経済秩序』p.180~p.184)と、2011年と2015年の統一地方選挙の際に札幌市長・市議会議員候補者に対して行われたもの(http://ftresearch.blog39.fc2.com/)があります。
札幌の結果の一部は渡辺龍也編著『フェアトレードタウン”誰も置き去りにしない”公正と共生のまちづくり』p.210~p.220)に掲載されています。

フェアトレード政見調査の目的は、大きく分けて3つあります。

  1. アンケート調査によって、候補者のフェアトレードとフェアトレードタウンへの関心を知る。
  2. 調査を通じて、候補者にフェアトレードへの関心・支持を高めてもらうとともに、日本のフェアトレードタウン運動とその独自基準を知ってもらう。
  3. 調査結果を公表して、有権者が投票する際の参考にしてもらう。

以上を実現することで、フェアトレードに理解があり、その普及を支持する議員/首長を数多く誕生させ、全国にフェアトレードの輪を広げていくことができるのではないかと私たちは考えています。
つきましては、全国各地でフェアトレードの普及に取り組んでいる皆様に、フェアトレード政見調査への参加をここに呼び掛けたいと思います。

こうした調査に踏み出すには戸惑いも多いと思います。
札幌での経験を踏まえて、以下のような手引きと資料(添付した手引き、資料1~3をご覧ください)を私たちの方で作成しました。
これはあくまでも手引ですので、皆さんのお住まいの地域の実情に合わせて質問内容を変えたり加えたりして、ご活用頂ければ幸いです。

2019年3月 日本フェアトレード・フォーラム

資料はこちらからダウンロードができます。是非ご活用ください。
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